ぼくが受けたかった、読書感想文のきょうしつ

ぼくが子どもの頃に書いた読書感想文は、宮沢賢治の『よだかの星』でした。
とにかく中身の本文を引用して、字数を稼いで……。そんな書き方をしたものだから、感想文の内容は全く覚えていません。
けれど、不思議と今でも『よだかの星』は好きなのです。
「面白いなぁ」「あのシーン、なんだか忘れられないなぁ」という感情が、確かに今でも残っているのでしょう。
もしも、あの時一緒に本の感想について考えてくれる人がいたら……。
作文の書き方を教えてくれる人がいたら……。
もっと違う世界が見えていたかもしれません。そんな、ぼくが受けたかった読書感想文きょうしつを開催します。



このきょうしつでは、学校で提出するような作文の書き方を練習するわけではありません。いろんな角度から言葉を観察したり、なぞってみたりして、気付きを共有しながら本や文字に触れていきます。