![九州DREAM STATIONの皆さんと](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/A44BC779-B5A0-4129-BB1C-E4943BCAA573.jpeg)
普段、私たちの足となって目的地までの移動を叶えてくれる公共交通機関。バス、電車、新幹線など、各地で日々いろんな人が利用しています。
そんな便利な公共交通機関でも、すべての人が快適に利用できるとは限りません。杖をついて歩く高齢者、視覚障害を抱えている人、車いすで移動する人。多くの人が何の気なしに乗降できると思っていた電車にも、もしかしたら“手助け”が必要な人だっているかもしれない。
ながよ光彩会は、まちのリビング・み館に届いた“まちのこえ”を受けて、JR長与駅の「公共」と「福祉」の共創、そして賑わいづくりに取り組みます。
きっかけは、当事者のこえ
ながよ光彩会が駅の事業に取り組むに至った経緯は、3つの「こえ」がきっかけでした。
1つ目は、長崎新聞に掲載された、とある記事。JR長与駅にて、車いす利用者の女性が電車に乗車できない事例が2回起こったのだそうです。
JR九州の昨年3月のダイヤ改正で駅窓口の営業時間が変更になり、長与駅(西彼長与町吉無田郷)でも駅員不在の時間帯が増えている。このことを背景に、同町在住のアクセサリー作家で車いす利用者の菅田多津子さん(41)が乗車できない事例が2回起き、国交省に状況を報告。同省は11月、JR九州に対し、利用者の立場に立った対応と再発防止を求め、口頭で指導した。
(2021年12月23日長崎新聞より抜粋)
![JR長与駅のホーム](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/0380F5F9-BC47-4A2A-8E84-3959494CFF2E.jpeg)
公共交通機関を利用する「当事者のこえ」が社会に主張されました。
きっかけは、JR九州のこえ
2つ目は、その翌日の長崎新聞に掲載された記事。JR九州は、各県の駅の無人化や、「みどりの窓口」など切符の販売窓口廃止といった、駅員業務体制の変更を知らせるものでした。
理由は、沿線の少子高齢化や新型コロナウイルス禍などに伴う乗客の減少。一連の取り組みでコスト削減を見込んでいるそうです。
2022年11月現在、長与駅では切符の販売窓口を廃止。また、駅員業務の営業時間は朝7時30分〜昼12時00分までに短縮されています。
![JR長与駅の外観](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/3192152E-1D1C-4589-B909-C3C009B0782B.jpeg)
時代の変化の波に対応せざるを得ない「JR九州のこえ」が聞こえてきました。
きっかけは、み館に届いた「まちのこえ」
そして3つ目が、み館を訪れた来館者がこぼした一言。
「この前、乗ったら逆方向だった」
駅員が不在の時間帯になると、案内用の電光掲示板が消え、どちらのホームから乗ればいいのか分かりづらくなります。高齢者や子どもは安心して利用することができません。
![JR長与駅の改札口](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/DD0D79F3-7DD5-49BA-980C-FEE4D9D24B0B.jpeg)
駅員不在の不便さを嘆く「まちのこえ」が、まちのリビング・み館にも届くようになりました。
得意を伸ばして、いかしあう。GOOOOOOODなまちへ
各方面から届いた、まちのこえ。最初は遠い世界の話だった駅の“こまりごと”が、段々と身近なものになっていきました。
ながよ光彩会が大切にするのは、一番身近な職員のためを考えること。それが巡り巡って、まちや社会のダイバーシティへと繋がっていくと考えています。
今後、駅の無人化や、駅員不在の時間帯が増えていけば、自分たちにも周りにいる人たちにも影響が出てきます。そんな長与駅に対して、私たち社会福祉法人ができることを考えました。
![グッドのデザイン](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/5F7EE571-B33B-45F8-A39D-885647BA608C.jpeg)
![グッドのステートメント](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/29F4FF5E-C0D9-4009-9DC4-03039411B008.jpeg)
![グッド パース画像](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/02A006BE-3F39-424F-BBF2-A09AE0153B32.jpeg)
ながよ光彩会は、障害福祉事業を開始します。
その名も、「GOOOOOOOD(グッド)」。
事業内容は、長与駅構内での駅業務の一部委託およびコミュニティーホールにおける就労支援事業を通した展示、物販イベント等の企画・運営などを予定しています。
「駅長やりたい!」「おでんパーティやりたい!」「駅ラジオやりたい!」
これからいろんな「これやりたい!」を集めながら、そこに福祉のエッセンスを加え、「公共」×「福祉」で福祉の可能性をひらいていきたいと思います。
「九州DREAM STATION」 にぎわいパートナーに認定いただきました!
![九州DREAM STATIONパネル](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/E8AEEA85-51A0-423E-9A9A-9E26C1BFA3E2.jpeg)
そして、なんと!
今回の企画に対して、JR九州が実施する「九州 DREAM STATION」のにぎわいパートナーとして、ながよ光彩会を認定していただきました!
「九州 DREAM STATION」について
JR九州では、地域と一体となった駅と周辺地域を含めた更なる賑わい創りの実現に向け、新たな取り組みとして「九州 DREAM STATION」を2021年9月に開始し、同時に「九州 DREAM STATION スタートアップ事務局」を設立しました。そして、2022年4月から当社と協働で賑わい創りをして頂ける“にぎわいパートナー”の一般募集を行い、今後は“にぎわいパートナー”の皆様方と地域の賑わい創りに取り組んで参ります。
(「九州 DREAM STATION」HPより)
11月30日(水)には、博多にあるJR九州本社にて、認定証の授与と記者会見が行われました。
会見では貞松理事長が発表し、認定証の授与や報道陣との質疑応答がありました。当日のダイジェストは画像ギャラリーからどうぞ!
![記者会見前の様子](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/B2D9A617-5AA5-448A-A936-21D91D960531.jpeg)
![記者会見前の様子](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/8629F270-81B4-4930-AD00-0320362B168F.jpeg)
![貞松さん 発表](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/24A7838B-DAA6-4E8B-8C78-CFF6BF1FF6B5.jpeg)
![記者会見 報道陣](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/7AB55E19-9C11-486E-91DD-64A0A60B8EE8.jpeg)
![記者会見 貞松さんとJR九州社長](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/E7951555-1642-4806-B0B2-A62FC764BA0F.jpeg)
![記者会見 貞松さんとJR九州社長](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/C41686E7-EC3C-4FAC-A72C-A13A18E339E1.jpeg)
![九州DREAM STATIONの皆さんと](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/A44BC779-B5A0-4129-BB1C-E4943BCAA573.jpeg)
![貞松さん 質疑応答](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/1D64A6F3-F2FB-4483-ADFF-4401033BC554.jpeg)
![認定トロフィー](https://mi-kan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/12/ED765374-B611-460E-9577-38C58740E1F6.jpeg)
当日はたくさんの報道陣が取材に来てくださいました。今回認定されたのは、長与駅を含めた九州内の4カ所の駅。それぞれのカラーで、駅のにぎわいづくりに取り組んでいくことを発表されていました。
2023年度内のスタートに向けて、準備を進めます。
プロジェクトの内容も今後発信していきますので、続報をお待ちください…!