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〈ART Walking in NAGAYO〉 アトリエらぽ

アトリエらぽの竹山清美さん
長与町にある就労継続支援B型事業所

長与町高田駅から徒歩10分程度のところに、就労継続支援B型事業所〈アトリエらぽ〉はあります。代表を務めるのは、竹山清美さん。

〈アトリエらぽ〉の活動内容や、「らぽ」という言葉に込めた想いなどについて伺ってみました。

好きが見つかる、多様な生産活動

生産活動の主な内容としては、リユース品加工・インターネット販売代行・受託作業・地域共同の取組の4つ。リユース品加工では、地域の大手リサイクルショップの買取品を預かり、次に購入する方が気持ちよく使用することができるように、清掃・検品・加工を行っていきます。

ー「リユース品とひとくくりに言っても、カードやフィギュア、ゲーム機器や釣り竿など、毎日色んなものが届きます。カードゲームに詳しい利用者さんは、カードの価値や機能をスタッフよりも知っているので、販売する際のカードセットをお客さんが喜ぶようなものに工夫してくださいます。他にも、フィギュアが好きな利用者さんは、細かな汚れも綿棒や歯ブラシで丁寧に磨いてくださいます。」

アトリエらぽで釣り竿の検品を行うスタッフの方
釣り竿の検品を行うスタッフの方

ー「興味ない方からすればただの作業ですが、好きな方にとっては楽しくてしょうがない作業になっているように感じます。様々なリユース品の清掃や検品に携わることで利用者さんの得意なことに関われたり、色んな商品に触れることで好きなことが見つかるきっかけにもなればいいなと思っています。」

また、インターネット販売代行では地域の企業から商品を預かり、インターネット販売の代行を行っています。地域共同の取組では、美容室の使用済みタオルの選択作業やストーブの燃料となる「ペレット」のパッケージ作業等を行っています。

アトリエらぽにてチラシを封筒に入れる利用者さん
アトリエらぽにてリユース品の検品を行うスタッフの方
検品を行うスタッフの方
「らぽ」に込められた想い。

〈アトリエらぽ〉では、送迎バスに施設名を入れたり、施設の近くに看板も出していません。その理由を竹山さんはこう語ります。

ー「就労支援を必要とされている方やそのご家族の中には、『障害者施設』と大々的に掲げていると通いづらい方もいるようです。加えて、出入りするのを見られるのが気になるという方もいらっしゃいます。利用者さんやそのご家族の方により気持ちよく利用してもらうために、らぽでは送迎バスの名前や、看板などを出さないようにしているんです。」

竹山さん自身も、利用者の方との信頼関係を丁寧に築いていくため、コミュニケーションや作業の確認を日々心掛けながらお仕事をされています。

「信頼関係を築くための方法」という心理学用語「ラポール」。この言葉を短く親しみやすいように「らぽ」とし、支援者と利用者との信頼関係を築いていける施設をつくりたいという想いを、竹山さんは事業所の名前に込めました。

事業所の工夫や竹山さんの関わり方から、その想いを感じ取ることができました。

アトリエらぽへの想いを語る竹山さん
アトリエらぽへの想いを語る竹山さん
竹山さんが想う、長与町の良いところ!

ー「地域の方と、良い繋がりができやすい町だなって思います。飲食店のオーナーさんや業種の違う方とすぐに顔なじみになりますし、その繋がりから花見に行ったり、夏祭りのお手伝いに参加したりすることもあって、とても居心地がいいです。」

通所のご検討をされている方や一度施設を見学されたい方は、以下の連絡先からお問い合わせください。

店名:アトリエらぽ
住所:長崎県西彼杵郡長与町高田郷3737-3
TEL:095-865-6564
営業時間:9:00〜17:00
定休日:土日祝日・夏期休暇・年末年始休暇
送迎:長与町・時津町・長崎市北部
事業所の情報はホームページよりチェック

〈アトリエらぽ〉は「2021 ART Walkig in NAGAYO」の協力事業所です。

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