ドライフラワーと観葉植物なら、“ボタさん”にお任せ。
長与町の吉無田郷を歩いていると、ふと現れる、お店の軒先にたくさん並べられた植物たち。「なんだろう?」と感じた方は、ぜひ店内まで足を運んで見てください。中に入れば、ハイセンスな空間が広がるお花屋さん〈bota flowers & plants〉の世界観に惹き込まれます。
店長・林 剛さんがここでお店を始めるまでの紆余曲折…!気になるきっかけや経緯をお尋ねしました。
ボタニカルライフが始めたくなるお店
生花の取り扱いはもちろんのこと、ラインナップの大半を占めるのは観葉植物とドライフラワー。いつもの花屋で囲まれるカラフルな色合いを想像して入れば、少し違った印象に感じられるかもしれません。飾られたドライフラワーや、種類いっぱいな観葉植物を眺めているだけでも楽しめます。
お花屋さんになろうと思ったきっかけは?
長崎市出身の林さん。ここ長与町でお店を始めたのは、2019年からになります。(令和元年の始まりである5月1日からオープンされたのだとか…!)
ー「最初のきっかけは、高校卒業後に就職したスーパーが続かなくて、辞めた時ですね。今まで将来のことなんて考えたことがなくて、本当にテキトーに生きてました(笑)どうしようかなって考えた時に、選んだのは就職ではなく“自営業”で。そして、当時の自分から一番かけ離れている“花屋”にしようって思ったんです。若気の至りですね(笑)」
そうして、まずは知り合いを通じて花屋に就職。修行のスタートでした。
ついに花屋の店長へと独立!しかし…。
花屋の従業員として10年弱勤めた頃、とある別のお店をそのまま受け継ぐことに。次なるステージへのステップとして、転機が色々と重なります。晴れて花屋の店長となり、付き合い始めたばかりだった今の奥さんとも結婚することになりました。
しかし、自分の思い通りにはいかないことも多々あったという林さん。
ー「商業施設の中にあって、フランチャイズのお店だったんです。だから、リスクも少ないので引き受けられたというのもあったんですけどね。ただ、来てくれるお客さんの層や、お店の雰囲気は少し自分がやりたいこととは違っていました。」
とはいえ、やりたいことよりも、優先すべきは自分たちの生活。林さんは店主として、お店に立ち続けました。
自分がやりたいことで生活できる幸せ。
次にやってきたターニングポイントは、商業施設の大幅リニューアル。丸8年続けてきたお店も、退去することにしました。それから、新たなスタートに向けての準備期間に入ります。場所を探したり、イベントに出店するなどして花屋業を継続しながら、ここ長与で〈bota〉をオープンすることになりました。
ー「今は、自分がやりたいことをやって生活ができればいいな、それが叶ったら理想的だな、と思いながらお店をやっています。自分が良いなと思うものが認めてもらえたら、幸せですよね。」
贈り物として喜ばれる、お花。しかし、客層やシーズンが限定されがちな花屋業界は下火になりつつあると林さんは語ります。お花をもっと自分のために。花屋をもっと敷居を低く。〈bota〉が、若い人がお花に興味を持ってもらえるような“きっかけ”になるべく、林さんはお店に立ち続けます。
店名:bota flowers & plants
住所:長崎県西彼杵郡長与町吉無田郷2035-5
TEL:095-883-8088
営業時間:11:00-18:00
定休日:水曜日・最終日曜日
お店の情報はInstagramをチェック
〈bota flowers & plants〉は「2021 ART Walkig in NAGAYO」の協力事業所です。