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〈wagayoのひとびと〉ひるざわ ふみか

比留澤さん メイン写真

今回ご紹介するのは、新卒入社後から10年以上のキャリアを持つ、比留澤文佳さんです。得意なことや好きなこと、逆に苦手なことなど、比留澤さんという人物像について深く探っていきました。すると見えてきた、第一印象から受けるイメージとは少しだけギャップのある姿が。

温厚な雰囲気の中にある、介護職員として、そしてリーダーとして芯のある部分をご紹介します。

キャリアは10年以上!手芸が得意なユニットリーダー

比留澤さんは、かがやき3階の「結(ゆい)の郷」という特養を担当しています。大学卒業後に新卒で入社し、初めは「グループホームながよ」がかつて運営していたデイサービスに勤務していました。

現在、グループホームながよ1階部分が改装され、まちのリビングであるみ館になっています。その上の2〜4階は今も介護施設として運営されており、訪れる人は知らないうちにみ館が福祉への入り口になっているのかも。

ーデイサービスの施設だった当時と比べて、どうですか?

比留澤「昔はあの奥の部屋で洗濯とかしてましたね。今みたいに壁一面が窓になっていなかったので、こんなに開放的ではなかったですよ」

比留澤さん み館にて
7月の職員お誕生日会での様子

デイサービスで数年の勤務後、新しくかがやきの施設ができました。かがやきの事務職員だった人が辞めることになり、比留澤さんに事務職員として異動の話がありました。それから拠点はデイサービスから、かがやきへ。

比留澤「事務になってかがやきへ行った後に、産休と育休でお休みをいただきました。当時から『いつか現場に復帰したい』と伝えていたので、育休明けから2階の特養に入りました。陽(ひなた)の郷から3年ほど前に結の郷に移って、今はユニットのリーダーをしています。一応……(笑)」

謙虚な一言が添えられてきました(笑)。リーダーとして、職員さんの意見を取りまとめるなどの役目を担っているのだそうです。

比留澤さん 仕事場にて

また、比留澤さんについてたびたび話題に出るのが、手先が器用で手芸が得意だということ。コロナが流行し始めた当初、手作りのマスクをたくさん製作して、施設内で販売したこともあったそうです…!

今までの作品を見せていただきました。どれもレベルが高くて驚き……!家では、娘さんのためにリュックやエプロン、洋服まで作ったりするそうです。

ー特に印象に残っている利用者さんはいらっしゃいますか?

比留澤「デイサービス時代、認知症の利用者さんがいらっしゃいました。難しいことが覚えられなくて作業などを一緒にやることができなかったんですけど、ある時、飲んでいたお薬を減らしたら一気に改善されて。私たちの名前や顔もはっきりと認識されるようになって、スラスラと手作業に取り組めるようになったことはとても驚きましたね」

利用者さんのために、そして利用者さんと一緒に、いろいろなモノづくりに励んできた比留澤さんらしいエピソードでした。

バレーひとすじ!体育会系な一面あり?

比留澤さんは、趣味でバレーボールをしているそうです。手芸も得意で、スポーツもできるとは…、多彩ですね。

ーバレーはいつからやっているんですか?

比留澤「小学校の時からですね。ずっと固いボールのほうをやっていたんですけど、ソフトバレーにも誘われて、今ではママさんバレーのチームでやっています。日曜日に試合に出るために出勤を調整してもらうこともあるので、職場の皆さんは私がバレーをやっていることを知っているんですけど、機敏に動く様子が想像できないって言われます(笑)」

確かに、おっとりした印象のある比留澤さんからは、試合中に声を出したりボールに飛びついたりする姿は少し意外かもしれません。

比留澤さん バレー試合中の様子
ボールを触っているのが比留澤さん。かなりの躍動感…!

小学校から、社会人になり母親になった今でも継続しているということは、比留澤さんの人生の中でもバレーボールは大きなウエイトを占めているようです。自身でも、「バレーをしていない自分が想像しづらい」とのこと。皆さんの言っていることと真逆です(笑)。

比留澤「昔から祖母と一緒に暮らしていたんですけど、いつか介護が必要になるなと思って、進路もその道を選びました。それと、その学校がバレーが強かったので、という理由もあります。その時の同級生や先輩たちと仲良しで、自然と社会人になってもみんなとバレーを続けていますね」

比留澤さん 大学時代
真ん中で賞状を持っているのが比留澤さん

小・中学校までは、チームのキャプテンを務めていたこともあったそうです。ただ、本人曰く、バレーを教えることは得意ではないとのこと。

比留澤「仕事の時もそうなんですけど、感覚的にしか物事を捉えていないことが多いので、言葉で説明できなくて。『ガッとやって…』とか『ああやって、こうやって…』みたいに勢いで言ってしまいます(笑)」

バレーというスポーツに打ち込んできたからなのか、「何事も体で覚える!」というちょっと体育会系な一面が見えました。

自分を理解して、リーダーとしての振る舞いを心がける。

また、比留澤さんのちょっと意外な性格のハナシが続きます。

ーご自身で、自分ってどんな人間だと思っていますか?

比留澤「短気だな〜って思います(笑)。そういう時は口調に出ちゃうので、黙ってしまうというか…、黙々と作業をしますね。でもたまに、『さっき怒っとったやろ』ってバレてます(笑)」

比留澤さん トーク風景

またまた発見した、比留澤さんの内なる顔。しかし、そんな自分の性格を理解して、なるべく表に出さないようにと努めます。温厚な印象を受けたのは、比留澤さん自らがそんな振る舞いを心がけているからなのかもしれません。

最後に、そんな比留澤さんへ、ちょっとイジワルな質問をしてみました。

ー「こんな大人はイヤだ」って思う人って、どんな人ですか?

比留澤「うーん…。自分の意見を押し付ける人、ですかね。心の中で思うことがあったとしても、『自分の意見だけが正しいわけじゃない』っていつも思っていて。現場的にも若い職員が多いんですけど、私よりも他の施設で働いたことがあって、経験値が多いことだってありますよね」

比留澤さん 利用者さんとの交

比留澤さんは、何か課題が生じた時などは、なるべくユニットのみんなに意見を求めるようにしているそうです。なかなか思い通りにいかないことは分かっていても、比留澤さんの中にあるその「前提」が行動に表れているようでした。

いろんなリーダーの形がある中でも、比留澤さんには秘めたる意志があるように感じます。自分の特技を活かしながらも、長年のキャリアを積んでいるからこそ、謙虚な姿勢を心がけているようでした。

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