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〈wagayoのひとびと〉 まるやま あや 介護職/本棚マニア

母の病気がきっかけで、介護の道へ

発症は突然でした。ある朝目覚めたら、全身痛くて起き上がれなくなっちゃったらしくて、「助けて」って呼ばれたんです。「え?どうしたと?」って行ってみたら「起きれんくなった」って。
「へ?どゆこと?」って言いながら抱え上げようとしたら「痛い‼」って言われてどうすることもできず立ちつくしてしまいました。
幸いその後は病気との上手な付き合い方ができていて、普通に仕事もできるほど回復しています。でもその出来事を通して「ああ、無知って無力だなぁ。勉強したいな」って思ったんです。調べる中で介護の仕事を知って、そういう道もいいなと介護福祉士実務者研修(※1)を受けました。

「おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に暮らしたい」 高齢者介護を選んだワケ

もともと私、おじいちゃんおばあちゃんが大好きで一緒に住みたかったんです。でもうちは両親とも実家が遠方だったので、私にとっては「年に数回しか会えない特別な存在」でした。
小学生のとき、私きっと求めてたんでしょうね。おばあちゃんと一緒に暮らしている友達の家に、私も毎日帰ってたんです。
その子、ばあちゃんと対等に喧嘩するんですよ。ばあちゃんに向かって「早よ死ね!」とかビックリするようなこともズケズケ言って。私だったら自分のばあちゃんにそんなこと絶対言えません。毎日一緒にいるからこそ何でも言い合える関係なんだろうなってちょっとうらやましくもありました。

介護の仕事を始めて8か月経ちました。勉強していた時から「きっと現場は授業とは違うんだろうな」と覚悟はしていました。実際そうだったんですけど、でも全然悪いギャップではなかったですね。
入居者さんとは「一緒に住んでる」っていうわけじゃないけど一日の半分くらいは一緒に過ごせるし、やっぱり私、おじいちゃんおばあちゃんが好きなんだなって実感してます。介護の仕事は楽しいです。続けていきたいですね。

宝物は4つのリンゴ箱を積み重ねた本棚

長女だったのでこどもの頃から本をたくさん買い与えてもらっていて、本はずっと好きでした。一番好きだったのは『さんまいのおふだ』という物語。やまんばに食べられそうになった小僧さんが、3枚のお札を使って逃げるお話です。
読書熱が再燃したのは妊娠中。自由な時間ができたのがきっかけでした。時々娘にも絵本を買ってあげるんですが、たまに「あ、この話知ってる! 読んでた!」って昔の自分と再会することもあります。
最近美容室とか行くと「これで読めますよ」ってタブレットを渡されるんですけど、私は断然、紙派。収集癖もあって、本棚にビチーッと本が入ってるのが好きなんです。
本棚はめちゃくちゃ探し回ってやっとの思いで手に入れたお気に入り。4つのリンゴ箱なんですけど、互い違いに重ねたり、2段ずつに分けたり、中身を並べ替えるのも好きで、私のストレス解消法になっています。

この仕事をする上で、教科書にしている本があります。
久坂部羊さんの『老乱』は、認知症と診断された高齢のお父さんと息子の物語。認知症という事実をなかなか受け入れられない心の葛藤と、それでも徐々に認めざるを得なくなっていく現実とが、とにかくリアルに描かれています。
もう一つは長谷川式スケール(※2)の開発者、長谷川和夫先生が書いた『ボクはやっと認知症のことがわかった』。認知症医療の第一人者でもある筆者が、自身が認知症を発症したあとに書いた本です。
介護される側とする側の立場の違いってありますよね。この2冊を読み返すことで、介護される側の気持ちを想像することを忘れないように、私が主導権を握らないようにと、自分を戒めています。

※1 介護福祉士実務者研修:厚生労働省が認定する公的な研修で、受講することが介護福祉士(国家資格)の受験要件となっている。
※2 長谷川式スケール:簡易的に短時間で実施できる、認知症の簡易診断プログラム

長与のまちのココが好き!

ボーダレスラウンジファンタスマーケット
ボーダレスラウンジは一人でふらっと行ってみたんですが、店員さんも気さくで、海も見えてとっても素敵な空間でした。休みの時にはまた行きたいと思っているところです。
ファンタスマーケットはひたすら楽しいスーパーです。お塩やお味噌などの調味料はここで買ってます。定期的に遊びに行きたくなるスーパーです。

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